2018-01-01から1年間の記事一覧

秋の微風

金木犀が香りはじめた日から、町の風は急にやわらかくなる。やさしくなる。秋雨はやみ、空気はあたたかく、季節は彼らのための舞台である。 以前に書いた通り(unabara1675.hatenablog.com)、私が京都の大学を志望したのは、高校の修学旅行で訪れた京都ではじ…

さよならの代わり

この町はやたらと晴れている。 遠くまで見渡す限りに空であるこの町。わたしが24年間の人生で生活してきたいくつかの場所には、こんな広さの空はなかった。この世界の半分は空なのではないか、とさえ、思わされてしまうほどの広さ。そしてわたしはいま地球の…

真夏の果実

特筆すべきような一日を過ごしたわけではないけれど今日のことは書き残したいから書くだけの私のためだけの日記。 2018年7月11日(水)の日記(1) 私が生まれ育った札幌には、かえるがいなかった。 正確にいえば、札幌の中の私が生まれ育った町のあたり(そこ…

「私」は「私」を生きていること

泣きながら書いています。 感情で書いています。 考えないことには価値がないとは思っています。 ここのところずっとしんどい。 近い状態にあったとしても「しんどい」ということばを使うことはあまりなかったのだけれど、このことばがとてもしっくりくる。…

25歳になって、「これから」を考え始めている。 できるかぎり遠くまで、できるかぎり深くまで行きたいなあ。 書くこと、読むことで私は私をすくいたかった。 私がずっとわからないこととは? それを私がわからなければならない理由とは?

雪の話

今朝はよく晴れていて、それなのに雪がちらついていた。雪はずいぶん水分を含んでいるようで、陽にあたるとダイヤモンドダストのように見えた。 なんて、流暢なことをきのう書いて保存してねむって、目が覚めて、そしたら今朝は、大雪だった。積雪していた。…