2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

兆す

季節が放つ光のなかで深呼吸するように過ぎた日々は、たしかにあのひとがいたことを記憶させてくれた。三月はにぶい春の光。風だけがつめたい春の夜。わたしたちは目的もなくただ歩いた。 ( where do we go? ) 「恋におちる」とは、からだごと全身の落下で…

夏の花

夏の花が咲きはじめている。 凌霄花、のうぜんかずら、空凌ぐ花。 百日紅、さるすべり、百日紅いろをつける花。 のうぜんかずらは、通学路にて、先週見つけた。堂々とした花のいろ、花のつけ方。わたしにはなくて、憧れる。そっかもうそんな時季なのか、なん…

from here

from hereわたしはさわやかな風がすきなので六月の湿気が得意ではない窓の外には可視化する憂うつわたしは晴れがすきなので雨がやはり得意ではないきょうはひねもすの降水虹が架かるまでおやすみなさい薄れゆく意識のなかであなたの水平線を越えるわたしをみ…

駆け出そうか

赤い唇が色あせる前に その熱い血潮の枯れぬ間に きみは駆け出すんだね 今日は春の中へ 瞳の中に花が咲いて サニーデイ・サービス「東京」 サニーデイ・サービスの「東京再訪」をみてきました。「絶対いいよね〜」という想像の一億倍上回って、よかった。100…

なにを聞いてもしっくりこない夜というものがあってね

生きていたいなあ。 私には好きなひとしかいないから生きていたい。私は、愛する人間です。みんな愛しているんです。ひとも季節も時間も。だから私を殺すとしたら私なのでしょう。みんな私を生きさせてくれているのだから、私を殺すとしたら私しかいない。と…