from here
わたしはさわやかな風がすきなので
六月の湿気が得意ではない
窓の外には可視化する憂うつ
わたしは晴れがすきなので
雨がやはり得意ではない
きょうはひねもすの降水
虹が架かるまでおやすみなさい
あなたの水平線を越えるわたしをみた
移ろいゆく季節のなかで
わたしの水平線を越えるあなたをみた
起きたら外へ出かけてみましょう
虹はなないろ
あまみず跳ねても
スカート翻す
街と 六月の 向こう側へ
駆けてくわたしは
夏をいっぴき連れてゆきます
そこにはきっとあなたがいる
雲ひとつない青い季節がある
だから灼ける空の下でふたり
水平線のその先まで落ちてゆきたい
海の底ではきっとその手つないで笑えるので